2015年度最優秀半導体企業:NetSpeed Systems

  • 28th 11 2015

URL: http://www.siliconindia.com/technology-magazine-in/November-2015_issue.html

NetSpeed: システムオンチップ設計の革新的な手法

システムオンチップテクノロジは、私たちが好み、依存するようになったすばらしいエレクトロニクスの新技術を動かすエンジンとして、マイクロプロセッサを追い越そうとしています。最新のスマートフォンから自動車用エレクトロニクス、高性能コンピュータ、ネットワーク上の無数のデバイスまで、あらゆるものがSoCと呼ばれる小さなチップに依存しています。2011年にSundari Mitra(半導体業界での経験が豊富で、CEOを務める)とSailesh Kumar(CTOであり、ネットワークアルゴリズムの専門家でもある)が設立したNetSpeed Systemsは、ネットワークオンチップIPのサプライヤであり、エレクトロニクス製造メーカが次世代の革新的な製品のSoCをより短期間で容易に設計できるようにする、既成のアプローチを開発してきました。

たとえば、マイクロプロセッサなどの、コンピュータのマザーボードの構成要素全体を、1つの小さなチップであるSoCに置き換えられることを考えてください。SoCのビルディングブロックは、半導体インテレクチュアルプロパティ(IP)と呼ばれる、ソフトウェア内の低レベルの命令のモジュールです。これらのIPのビルディングブロックは、チップ上のネットワークを介して互いに通信します。これは、自宅やオフィスでデバイスを相互接続するのと同じようなネットワークの縮図です。NetSpeedは、NoC(ネットワークオンチップ)と呼ばれる、SoCで使用されるネットワークを提供しています。現在の製造メーカは標準化に向かっており、有力な企業からシリコンで実績のあるIPを購入し、それらを統合することで、それぞれの市場部門向けに多種多様な製品を製造しています。これによって設計プロセスが容易になったと考える人もいますが、設計の複雑さが増すため、製造メーカは、ますます数が増えるIPをいかに統合するかという課題に直面しています。

テクノロジ製品は驚異的な進歩を遂げましたが、驚いたことに、SoCを設計するアーキテクチャ設計者やエンジニアが使用できるツールはさほど進化していません。NetSpeedは、製品の定義とアーキテクチャから最終的なチップの完成に至る開発プロセスを統合するソリューションで、この状況を変えます。シリコンバレーに本社を置くNetSpeedは、システムレベルの要件を採用したSoCアーキテクチャ合成プラットフォームを提供し、システム設計者がさまざまな可能性のあるソリューションを検討できる数学モデルを構築します。その後、システムアーキテクチャ設計者が定義したとおりに仕様を満たす統合IPを生成します。NetSpeedのアプローチにより、システム設計者は、数週間や数か月ではなく、数時間(場合によっては数分)以内にアーキテクチャ全体を統合できます。同様に重要なことですが、NetSpeedは設計からシステムの完成まで開発全体を通して可視性と継続性を実現します。つまり、チップの製造時に、チップが初回から間違いなく製造されるようにします。

業界の最も厄介な課題を解決

SoC設計プロセスはこれまで、間違いが発生しやすく、繰り返しが多く、時間のかかるプロセスであり、問題が起きてから対応していました。現在の設計の複雑さと厳しい性能要件に直面して、業界は転換期を迎えており、新しいアプローチが必要とされています。次世代設計の最大の課題の1つは、ネットワークデータとバンド幅への需要の急増です。ACG Researchが実施した調査の新しいレポートによると、ネットワークのバンド幅への需要は、2018年までに5倍増加すると予想されています。この需要の多くは、ビデオコンテンツに関するものです。したがって、スマートフォンなどのエンドユーザデバイスだけでなく、コンテンツを提供するサーバやデータセンターおよびエンドユーザデバイスのSoCまでもが遅れずについていく必要があります。さらにNetSpeedは、特定のSoCに最適なNoCのタイプ、つまり消費電力と性能のバランスをとるNoCを作成するよう設計された一連のツールを開発しました。性能と消費電力を最適化したら、次の課題はメモリがボトルネックにならないようにすることです。SoC上で接続されたあらゆるエージェントが、レイテンシを最小限に抑えながら、できるだけすばやくメモリにアクセスしようとするからです。NetSpeedは、そのキャッシュコヒーレントなNoCであるGeminiで、SoC設計のメモリ性能の新たな問題を解決します。Geminiを使用して、デッドロックが発生しないインターコネクトを作成できます。NetSpeedはGeminiに加えて、顧客がキャッシュコヒーレンシを必要としない設計でさまざまなIPブロックを接続できるようにするOrion IPを提供しています。GeminiとOrionはどちらも、SoC設計者に強力な解析およびシミュレーションツールを提供する、NetSpeedのNocStudioアーキテクチャ探索プラットフォームに付属しています。

A NoC in Every SoC

「私の任務は、社員を指揮するのに加えて、各自がNetSpeedの成功に情熱を傾けるようにすることです。チームには、チーム自体とその成果物を管理するのに十分な対応力があります。」と、Sundariは誇らしげに述べています。NetSpeedの社員がそれぞれ異なる才能と視点を持っていることを理解したうえで、会社はエンジニアにさまざまな仕事をする機会、つまりハードウェア、ソフトウェア、検証、RTL、モデリングなどのさまざまな仕事をして、彼らが望む方向に成長する機会を与えています。

「私たちは新人を、経験豊富な社員と区別するのではなく、才能あるロックスターのように扱っています。見かけだけの作業を教えるのではなく、ミスが発生しないよう質の高いチェックを行います。時間をかけて彼らの対応力を育てていきます。」と、Anushは付け加えています。「NetSpeedの社員は、中核となる価値観、すなわち技術革新、協力、現状打破によって動かされます。彼らは当社の製品ができるだけ多くのチップに統合されるのを見ることに執着しているのです。」と、Sundariは述べています。

NetSpeedはこの3年にわたり、社員数を倍増し、多数の特許を出願して、グローバル拠点を拡大することにより、米国およびアジアで顧客にサービスを提供しており、来年はヨーロッパにオフィスを開設する予定です。当社はこのように早いペースで拡大しつつあり、「すべてのSoCにNoCを」というビジョンの実現に向けて大きな勢いをつけています。

 

Request A Demo

ajaxloader

Crafted @ Lollypop.biz